ネイリストを目指す方の中には自分の技能の証明のために資格を取りたいと考える方も多いと思います。
ネイリストの技能を証明する資格としてはネイリスト検定があります。
ネイリスト検定は1級〜3級まであり、ネイリストを目指す方がまず受けるのは3級となります。
この記事ではネイリスト検定3級の取得の必要性、試験内容と受ける際の注意点を解説していきます。
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目次
ネイリスト検定3級は必要?

ネイリストになるにあたってネイリスト検定3級の取得は必要なのでしょうか。
まずはそもそもネイリスト検定3級を取得する意味はあるのかについて解説していきます。
ネイリストにネイリスト検定は必要か
ネイリスト検定は国家資格ではなく、ネイリストになるために必須の資格ではありません。
サロンなどに就職してネイルの仕事を担当した時点でネイリストと名乗ることができます。
しかしネイリスト検定の取得に意味はないかというとそんなことはありません。
資格を持っていることでネイリストとして必要な技術を持っていることの証明になるからです。
就職活動を行う際はネイリスト検定の資格を持っていることが有利に働くでしょう。
ネイリスト検定3級を取っておくべき理由
ネイリスト検定3級を取得するメリットを具体的に解説していきます。
資格勉強には一定の時間を取られるものなので、取るメリットを見極めてから勉強を始められるとよいですね。
① 就職活動に有利
未経験からネイリストに就職する場合、ネイリスト検定3級を持っていれば一定の技術を持っていることの証明になるので採用に有利に働くことが期待できます。
資格がないと就職できないわけではありませんが、資格を持っているとより待遇の良いサロンに就職できる可能性も高まります。
② お客様に信頼される
ネイリスト検定3級を取得していることで、資格がない方よりもお客様から信頼されやすくなります。
お客様から信頼されることによって色々と相談を受けたり、指名をもらいやすくなることが期待できます。
③1級・2級のためのステップになる
さらに高い技術力を証明するため級であるネイリスト検定1級・2級を取得する場合は、3級を合格していることが条件になるのでまずは3級の取得を目指しましょう。
ネイリスト検定3級の概要

ネイリストになるためにはネイリスト検定を取得することが有利に働くことを解説してきました。
ここからは実際のネイリスト検定の試験概要について解説していきます。
ネイリスト検定とは?
ネイリスト検定とは公益財団法人である日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する検定試験です。
20年以上前から開催されており、ネイリスト業界では有名な資格となっています。
1級〜3級の試験があり、この記事で解説している3級はネイルケア・ネイルアートに関する基本的な技術と知識をマスターしているレベルとなります。
試験の日程
ネイリスト検定3級は1月・4月・7月・10月と年に4回開催されています。
開催日については変更の可能性もあるため、日本ネイリスト検定試験センターの公式HPを都度確認することをおすすめします。
2022年7月の試験では申し込み締め切りが5月31日となっているため、受験を検討される方は早めに申し込むことが必要となります。
試験場所
2022年7月のネイリスト検定3級の試験では、32都道府県に試験会場が設置されています。
申し込みの際に自宅から近い受験会場を希望することができます。
ただし、会場の定員を上回った場合や最小催行人数に満たない場合は別のエリアの受験になる可能性があるため注意しましょう。
料金
ネイリスト検定3級の受験料金は6,800円となっています。
その他、会場までの交通費や持ち込みするネイル用具の費用などがかかります。
ちなみに級が上がるごとに受験費用は高額になり、1級では12,500円・2級では9,800円かかるので3級取得後に上級を受験される方は参考にしてください。
ネイリスト検定3級の合格率は?

ネイリスト検定3級を受験するにあたって試験の難易度は気になるところだと思います。
ここからはネイリスト検定の合格率がどのくらいなのか解説していきます。
ネイリスト検定の合格率
2022年4月に実施されたネイリスト検定3級試験では合格率91.4%でした。
資格試験としては合格率がかなり高くなっています。
しっかりと準備すればそこまで難しい試験ではないということが分かります。
ただし、ネイリスト検定2級では62.4%、1級では54.4%と上級では合格率が低くなっているので、まずはネイリスト検定3級でしっかりと基礎をマスターしましょう。
ネイリスト検定の合格率推移
ネイリスト検定3級の合格率は2019年90.6%、2020年82.0%、2021年84.8%と毎年高水準となっています。
合格率の増減はあるものの、大きな変動はないため試験難易度の変化も少ない傾向にあります。
ただし合格率が高いからと言って受験すれば誰でも合格できるというわけではありません。
筆記試験・実技試験ともにしっかりと対策してから試験に臨みましょう。
ネイリスト検定3級の試験内容は?

ネイリスト検定3級の試験概要や合格率が分かったところで、ここからは具体的な試験内容を解説していきます。
試験内容を確認し、合格に向けての対策を練っていきましょう。
実技試験
実技試験は70分の試験時間の中で、実際にモデルの方にネイルケア・カラーリング・ネイルケアを行います。
ネイルケアやカーリングは限られた時間内に両手10本の指にネイルを行う必要があるため、手際良く行う必要があります。
実技試験は50点中38点以上で合格となります。
使用できる用具には規定があるので、事前に受験要項をしっかり確認することが大切です。
筆記試験
筆記試験は30分の時間の中でマークシート方式で行われます。
全80問を30分で解答する必要があるため、時間配分には注意が必要です。
出題内容は「衛生と消毒」「爪の病気とトラブル」「爪の構造」「ネイルケアの手順」などとなっており、公式テキストが販売されているので購入して勉強することをおすすめします。
筆記試験は100点満点中80点以上で合格となるので、満遍なくしっかりと勉強しましょう。
ネイリスト検定3級ではアートの課題もある
実技試験の解説で少し触れましたが、ネイリスト検定3級の実技試験にはネイルアートの課題もあります。
ネイルアートは右手の中指に決められたテーマのネイルを行います。
テーマは事前に明らかになっているため、前もってどのようなデザインにするか考えてから試験に臨みましょう。
ネイリスト検定3級を受けるにあたっての注意点

ネイリスト検定3級を受けるに当たって注意点がいくつかあるので解説していきます。
不本意な不合格にならないように前もって確認しておきましょう。
モデルの爪は1週間前から手入れ禁止となる
実技試験1週間前からモデルの爪にファイルやキューティクルクリーンなどの手入れを加えることは禁止されています。
モデルの方には試験日を伝え、1週間前からは手入れしないように伝えておきましょう。
持ち込み禁止品がある
実技試験で持ち込みが禁止されているネイルケア用品があるので注意しましょう。
キューティクルプッシャー・オイル類・ネイルマシーンなどは持ち込みできません。
誤って持ち込んで失格にならないように注意しましょう。
試験の採点は減点方式
ネイリスト検定の実技試験は減点方式で採点されます。
ネイルの出来栄えを重視することは大切ですが、それ以上にテーブルセッティングや用具の準備等のポイントでミスをしないことが必要です。
事前準備をしっかりと行い、減点されないように心がけていきましょう。
マークシートの記入間違い
ネイリスト検定3級の筆記試験は全問マークシート方式で行われます。
せっかく勉強して問題なく解答できたとしても、マークシートの位置がずれていては一気に点を失いかねません。
マークする位置はしっかりと確認しながら解答しましょう。
タイムオーバーは失格となる
実技試験において規定時間の70分を超過した場合失格となってしまいます。
いかに技術力が高くても時間がかかり過ぎてしまうと合格できません。
実際にネイリストとして働く場合もお客様の時間を使うわけですから、練習のときから時間を意識した施術を行うようにしましょう。
ネイリスト検定3級の審査基準

ネイリスト検定3級ではどのような点が審査基準となるのでしょうか? ここからは各工程におけるネイリスト検定3級の審査基準について解説していきます。
ネイリスト検定3級の審査基準一覧
ネイリスト検定3級の実技試験で審査基準となる項目は下記の10項目です。
②ファイル・エメリーボードの使い方
③ラウンド仕上がり
④プッシャーの使用方法
⑤ニッパーハンドリング
⑥クリーンナップ仕上がり
⑦カラー表面 色むら
⑧カラーライン取り
⑨ネイルアート
⑩全体の仕上がり
ルール通りに基本的な施術ができるかがポイントになります。
試験の公式HPに記載されている事前準備のルールや注意点をしっかり読んで不備がないようにしましょう。
規定を守り試験に臨んでいるかなど直接ネイル技術に直結しない箇所も審査されています。
ゴミを持ち帰っているかも審査対象に含まれますので、最後まで気を抜かないようにしましょう。
ネイリスト検定3級の試験詳細まとめ
この記事ではネイリスト検定3級の取得の必要性、試験内容と受ける際の注意点などを解説してきました。
この記事のまとめは下記の通りです。
- ネイリスト検定3級は必須の資格ではないが、取得することで就職や業務に有利に働く
- 試験は年に4回、全国の会場で開催され料金は6,800円
- 合格率は2022年4月の試験で91.4%となっている
- 試験内容は筆記試験と実技試験があり、ネイルアートの実技もある
- 試験は減点方式で持ち込み禁止品などのルールがあるため、事前確認が大切
- 審査基準は各ネイル工程の技術に加え、規律やルールを守っているかも含まれる
ネイリスト検定3級の勉強をすることで自身の技術力や知識向上に繋がると思います。
ネイリストを目指す方はこの記事を参考にネイリスト検定3級の受験を検討してみてください。
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