近年、男性ネイリストが注目されているのをご存じでしょうか?
まだまだ女性の方が圧倒的に多い業界ですが、爪先まで気を遣う男性が増えているのに伴って男性ネイリストの需要も高まっています。
男性でもネイリストになれるのか、実際の割合やどのような需要があり、メリット・デメリットにはどんなものがあるのかを紹介します。
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男性でもネイリストになれるのか
ネイルは女性がするものという意識が少し前まで根強く、男性のネイリストはほとんどいませんでした。
しかし最近では、美容意識の高い男性が増え、ビジネスシーンでも名刺交換や握手など手元に視線が行くことが多いため身だしなみの一環として甘皮処理や艶出しなど爪先にまで気を配る男性が増えてきました。
そのため現在も女性が多い業界ではありますが男性ネイリストも少しずつ増えてきています。
男性ネイリストの割合はどのくらい?
2022年現在、男性ネイリストは店舗に在籍していないことがほとんどです。
そのため現在の男性ネイリストの割合というのはわかりませんでした。
ですが美容に関心のある男性が増えてきたことに伴い、まだ女性に比べて非常に少ないですが男性でネイリストに転職して活躍している人や目指す人も増えています。
男性ネイリストの需要
男性ネイリストはまだまだ少ないですが、女性にはない男性の視点でアドバイスや提案ができるので他にはない強みとしてアピールできます。
男性がネイリストになることでどのような需要が見込めるのかご紹介していきます。
女性客の需要
男性に好まれるネイルを気にするお客様にとって実際に男性目線でアドバイスをしながらネイルを施術してもらえるため、満足度がより高くなります。
そういった視点が欲しい女性は男性ネイリストを指名する方も多く存在します。
ネイルに関すること以外にも施術中の会話で恋愛や仕事の相談を男性にしたいという方もいます。
男性客の需要
そもそもネイルサロンは女性が多い場所なので、一人でも男性がいると安心して通う事ができます。
女性には言いづらい相談や要望なども男性であれば言えたりすることもあるようで、男性ネイリストの方が利用しやすいという声も多いです。
専門職のお客さんからの需要
ネイルはおしゃれや身だしなみのためのものだけではなく、年齢や性別に関わらず様々な業種の人を支えている面もあります。
男性ネイリストが増えれば男性でネイルをしたいけど女性ばかりのネイルサロンには抵抗があるという人にも通いやすいネイルサロンになるのではないでしょうか。
楽器奏者
特にクラシックギターなど爪弾きする楽器の奏者はどうしても爪がすり減ったり、欠けたり割れたりしやすいため奏者は爪を整えるだけではなく補強するためにも強化用のベースコートやグラスネイルと言った弦楽器奏者向けのコーティング用品でネイルを施します。
専用のものではなくジェルネイルやマニキュアでコーティングする方もいます。
スポーツ選手
スポーツでも野球やバレーボールを始め、サッカーなど爪が関係ないと思われる競技でも爪の手入れをする人は多いです。
野球はピッチャーがボールを掴んだり握ったりする際指だけでなく爪も使っているため欠けていたり爪が弱いといつも通りの力で投げることができなくなったりるために爪を補強します。
バレーボールではトスを上げる時に爪が邪魔をしないように長さの調整をしたり、サッカーの選手などは足の爪を間違った爪の切り方をすると巻き爪になってしまい走るときに痛みが出てパフォーマンスが下がることもあるので走ったり踏ん張る力を維持するためにケアしています。
このようにスポーツ選手のケア目的でもネイリストの需要は高まっていると言えます。
男性がネイリストになるメリット
最近は男性がネイリストとして働くサロンも増えてきて、男性ネイリストの需要も高まっています。
そこで、ここからは男性がネイリストとして働くメリットを紹介します。
細かい作業が向いている
細かい作業や繊細なデザインと聞くと女性が向いていると思う方も多いですが、実は男性にも向いている人は多いです。
例えばプラモデル作りで細かいパーツを組み立てるために高い集中力を発揮する人も多くいます。
ネイルも同じように細かい作業を2時間程度行うので高い集中力が欠かせません。
体力がある
ネイリストは意外と体力を消耗する仕事です。
1人のお客様に対しておおよそ2時間程度施術を行います。
その間席を立つことはほとんどなく同じ体勢で集中して施術しなければなりません。
業務中は基本これらを繰り返すため肩こりや腰痛に悩んでいるネイリストも少なくありません。
他にも業務終了後の片付けや、勉強のために残って練習することもあり身体的負担が大きいため体力のある男性は有利になります。
男性ならではの目線でアドバイスができる
需要でも挙げましたが、男性のアドバイスを求めるお客様も多くいます。
ネイルに関することはもちろん、施術中の会話で恋愛や仕事について男性からの意見を聞きたいというお客様も少なくありません。
ネイリストの技術だけでなく、コミュニケーションも含めて他の女性ネイリストと差別化することができます。
男性ネイリストの難しい・辛いこと
需要が増えている今、男性ネイリストとしてのメリットがある一方で、どうしてもお客様・従業員共に女性が多い業界なので男性だからこそのデメリットも存在します。
男性がネイリストになった場合、どのようなデメリットが考えられるのかご紹介します。
敬遠される可能性がある
男性ネイリストは増えてきていますが、まだまだ女性の仕事というイメージが強いです。
そのためお客様によっては男性に触れられるのに抵抗があったり緊張をするという理由で敬遠されることがあります。
また、スカートを履いているお客様だとフットネイルの施術に入らせてもらえないなど男性ゆえのデメリットがあります。
女性心を理解し細やかな気配りや女性ネイリスト以上に高いコミュニケーション能力が求められます。
求人が少ない
男性のネイリストがいると驚いたり、敬遠するお客様もいるので女性に限定して求人をだすサロンも存在します。
また求人に性別について記載がなくても実際には女性しか採用しないこともあります。
現状では男性ネイリストの求人が少ないので就職・転職はやや難しいですが、メンズ美容に力を入れているサロンなど男性を積極的に採用しているサロンもあり今後は男性ネイリストが活躍できる業界になると予想できます。
ハンドモデルが見つかりづらい
技術を高めるためにより実践的な練習をするためだったり、検定試験では実技があるのでハンドモデルを探す必要があります。
しかし、男性ネイリストはまだ認知度が低いためSNSや街中で声をかけるとナンパと間違われることが多くモデル探しに苦労している男性ネイリストも多いようです。
とはいえ、検定試験でのハンドモデルは性別不問なので友人に頼むのもひとつの手です。
練習するためのハンドモデルも友人であれば怪しまれる心配もないので、協力してもらえる友人がいればそれほどデメリットと感じないかもしれません。
男性ネイリストの需要やメリット・デメリットまとめ
美容男子や身だしなみとして爪先まで気を遣う男性も増えて来ており男性ネイリストの需要がある他、女性のお客様でも男性の意見を聞きたいという方は一定数いるのも間違いありません。
まだまだ男性ネイリストの割合は少ないですが、今後需要が高まっていく可能性は充分高いので、近い将来女性と同じように男性ネイリストが活躍できるでしょう。
男性ネイリストが少ない今だからこそ、男性ということを大きく活かすチャンスかもしれません。