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ネイルの資格は独学で取得可能?勉強に必要な時間や費用を紹介

更新日:2022-11-17

ネイルの資格は独学で取得可能?勉強に必要な時間や費用を紹介

ネイリストは技術と接客力さえあれば無資格でも働けますが、資格を取って「転職時に有利にしたい」「お客様に安心感を持っていただきたい」と考える人もいるでしょう。

その際、ネイリストに関する資格は独学で取れるか気になっている方も少なくないかと思います。

この記事ではネイルの資格を独学で取得したい方向けにネイルの資格が独学で取得できるのか解説するとともに、独学で合格するまでに必要な時間や費用も紹介します。


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ネイルの資格にはどんなものがある?

ネイルの資格にはどんなものがある?

ネイリストになるために取得必須の資格は存在せず、資格がなくてもネイリストとして働けますし、ネイルサロンも開業できます。

ただ求人では資格所有者だと採用を優遇したり給料が高く設定されたりするサロンは多く、有資格者が在籍しているかをサロンを選ぶポイントとしている利用者もたくさんいます。

そのため、スキルを証明するうえで役立つネイルの資格は人気があります。

信頼性が高く有名なネイル資格は以下の2つです。

  • JNECネイリスト技能検定
  • JNAジェルネイル技能検定

それぞれどのような資格か、階級には何があるのか解説します。

JNECネイリスト技能検定

JNECネイリスト技能検定は、ネイリストとしての正しい技術と知識の向上を目的とした実践に役立つ検定で、「ネイリスト検定」と略されることが多いです。

1997年よりスタートし、ネイル技術に関する資格として有名で実績がある試験です。

1~3級が存在するので、それぞれの級にはどのような意義があるか説明します。

JNECネイリスト技能検定・3級

3級はネイルの資格の登竜門的な存在で、ネイリストに必須のエッセンスが詰まっています。

ネイルの基礎知識が試される試験ですので、ネイリストになりたい・ステップアップしたいと考えている人はまず3級を取りましょう。

3級を取得すれば最低限のネイルの知識が身についていることが証明できるので、無資格者よりはネイルサロンへの就職がしやすくなる傾向にあります。

JNECネイリスト技能検定・2級

2級はサロンワークを想定したより実践的な内容になっており、ネイルケアやリペア、チップ&ラップなどに関する専門的な技術が問われます。

筆記試験の難易度は3級と変わらないとされていますが、実技試験では減点・失格のチェック項目が細かく設けられて難しくなります。

求人の採用条件を「JNECネイリスト技能検定で2級を取得していること」としているサロンも多いので、2級を取ればネイルサロンへの就職や転職のハードルは低くなりやすいです。

JNECネイリスト技能検定・1級

1級では実技が2時間半と長丁場であることが特徴で、実際にネイルサロンで利用者に施術するのと同じような状況で試験が行われます。

光沢や気泡の状態やCカーブが20%~30%で均一かなど、作業工程はチェックされずネイルの仕上がりが重要視されます。

1級を持っていればネイリストのプロとして認められるので、ネイルサロンへ就職・転職がしやすくなり、固定客もつきやすくなるでしょう。

また、独立開業を視野に入れられる階級ですので、自分のネイルサロンを開きたいと考えている方は取得必須です。

JNAジェルネイル技能検定

JNAジェルネイル技能検定は、需要が高いジェルネイルを安全に施術できると証明するための資格で「ジェルネイル検定」とも略されます。

ネイルの中でもジェルネイルに特化した検定で、JNECネイリスト技能検定と併せて資格取得すると就職や転職に有利になります。

初級・中級・上級の3つがあり、試験内容はJNECネイリスト技能検定と同じく筆記試験と実技試験です。

ジェルネイル検定上級の合格率は約45%で、ネイリスト検定1級の54.4%と比べると若干難しいので、ネイリスト検定に合格してから受験する人が多いです。

ネイルの資格は独学で取得可能?

ネイルの資格は独学で取得可能?

それではネイルの資格を独学で取得できるかについて解説します。

この項ではネイルの資格の中でも代表的な「JNECネイリスト技能検定」に絞ってご紹介します。

JNECネイリスト技能検定の試験内容と合格率

ネイルの資格が独学で取得できるか判断するために、まずは試験内容と合格率を把握しましょう。

JNECネイリスト技能検定の試験内容と合格率(2022年4月時点)
3級 2級 1級
受験資格 義務教育を修了した者 3級取得者 2級取得者
筆記試験の時間 30分 35分 40分
筆記試験の内容 ・衛生と消毒

・爪の構造(皮膚科学)

・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)

・ネイルケアの手順
・3級の内容

・ネイルの歴史

・リペアの種類

・チップ & ラップの手順

・その他実践的施術全般

・プロフェッショナリズム
・2級の内容

・化粧品学(材料、内容成分、効果等)

・イクステンションの手順

・その他実践的施術全般
実技試験の時間 70分 90分 150分
実技試験の内容 ・手指消毒
・ポリッシュオフ
・ファイリング
・クリーンナップ
・カラーリング
・アート・トップコート
3級の内容
+チップ&ラップ
・ネイルイクステンション:スカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ
・ネイルアート:ミックスメディアアート
実施時期 例年1,4,7,10月(年4回) 例年1,4,7,10月(年4回) 例年4,10月(年2回)
合格率 91.4% 62.4% 54.4%

階級が上がるごとに筆記・実技の試験時間が長くなり、合格率が下がる傾向にあります。

また、JNECネイリスト技能検定では以下の点がすべて階級で共通です。

  • 筆記試験と実技試験で構成されている
  • 筆記試験は択一のマークシート形式で、100点満点中80点以上取れば合格
  • 実技試験は50点満点中38点以上取れば合格

参照:日本ネイリスト検定試験センター「試験概要」

3級は独学で取得できる?

ネイリスト検定3級は独学で取得可能です。

3級はネイリストとしての基本的な知識・技術を確かめる試験となっており、合格率は91.4%ですので難易度は決して高くありません。

3級であれば筆記試験はテキスト・問題集で容易に対策できますし、実技試験も動画学習で事足りるでしょう。

1級、2級は独学で取得できる?

ネイリスト検定1級、2級を独学で取得することは不可能ではありませんが、かなり難しいです。

なぜなら1級、2級は3級と異なり、実技試験で作業工程や仕上がりについて非常に細部までチェックされるためです。

また、独学では実際の施術を見て学べないうえに自分のネイル技術を客観的に評価してもらう機会が少ないため、試験の肝である実技試験の対策に手こずることでしょう。

1級、2級の合格を目指すには、プロが指導して実技試験の対策をしてくれる通信講座・専門学校・スクールに通うことをおすすめします。

ネイルの資格取得を独学で目指すメリット

ネイルの資格取得を独学で目指すメリット

ネイルの資格取得のためには専門学校やスクールに通う、通信講座を受講するなど様々な方法が考えられますが、独学におけるメリットは以下の3つです。

独学のメリット

  • 費用を抑えられる
  • 自分のペースで学習できる
  • 自宅でも学習できる

それぞれについて詳しく解説します。

費用を抑えられる

独学する最大のメリットは費用が安く済むことです。

ネイルの専門学校やスクールに通うとなると数十万円から数百万円、通信講座を受講する場合でも平均して10万円程の費用がかかります。

ですが、独学で勉強する場合には受験料+教材費+道具代だけ揃えればいいので、ネイリスト検定3級程度であれば3万円ほどで済ませられるでしょう。

自分のペースで学習できる

独学なら自分で勉強する場所や時間、1日の勉強量を決められるので、自分のペースで伸び伸びと学習できます。

働きながら専門学校やスクールに通うのは大変ですし、通信講座も添削保証サポート期間が設けられているなど時間の制約があります。

独学であれば、仕事や家事との両立が可能で、時間や場所を選ばずに自由に勉強できるでしょう。

自宅でも学習できる

独学ならわざわざ専門学校やスクールに行かなくても自宅でコツコツ学習できます。

たとえば子育てをしている方なら自宅で子供の様子を見ながら勉強できるので、育休中にネイリストの資格を取って社会復帰を目指せるでしょう。

会社員であれば帰宅後や土日に一気に勉強がはかどるため、「専門学校やスクールに通う時間がない」という方でも学べる点が魅力です。

自宅学習なら勉強時間の確保がしやすい他、学校へ通うまでの移動時間や労力、交通費を節約できる点もメリットになります。

ネイルの資格取得を独学で目指すデメリット

ネイルの資格取得を独学で目指すデメリット

独学にはメリットがたくさんあるように思えますが、デメリットも挙げられます。

独学のデメリット

  • 実技試験の対策が難しい
  • 分からないことがあっても、すぐに質問できない
  • モチベーション維持が難しい

以上の3点について、それぞれ見ていきましょう。

実技試験の対策が難しい

独学の最大のデメリットは実技試験の対策が難しいことです。

独学でも筆記試験はマークシート方式であり、出題範囲が決まっているので対策しやすいです。

しかし、実技試験は実際の施術を見ないと技術を学べないうえ、自分の技術力を客観的に評価してもらう機会がないので対策しづらいでしょう。

とはいえ、独学での実技試験対策は全く不可能というわけではないので、次の章で具体的な方法をご紹介します。

分からないことがあっても、すぐに質問できない

ネイルの資格に限りませんが、「分からないことがあっても、すぐに質問できない」というのは独学の大きなデメリットです。

ネイルの専門学校やスクールに通う場合は授業時間に講師に直接質問できますし、通信講座の場合でも添削を担当する講師に質問できます。

ですが独学だとすぐに質問できる相手がいないため、分からないことを分からないまま放置したり、間違えたことを間違えたまま覚えてしまったりしがちです。

モチベーション維持が難しい

独学だと頼りになる講師や一緒に頑張る仲間がいないため心細く、また自分で学習スケジュールを組まないといけないためモチベーション維持が難しいです。

独学では講師や仲間といった周りの目がないため、勉強を怠けようと思えばいくらでも怠けられますし、資格取得を諦めることも容易です。

セルフマネジメント能力や根気がない場合、独学はかなりハードルが高い勉強法となります。

ネイル資格の独学の勉強方法

ネイル資格の独学の勉強方法

独学のメリット・デメリットは分かったものの、それでも独学をしたいという方も多いでしょう。

ここでは独学の勉強方法として以下の4つを紹介します。

独学の勉強方法

  • テキストの読み込みと問題集での演習
  • 動画で実技試験対策
  • ネイリストの友達を作る
  • 実際にネイルサロンでアルバイト・パートとして働いてみる

これらを参考にして、試行錯誤しながら自分に合った勉強方法を確立してみてください。

テキストの読み込みと問題集での演習

ネイルの基礎知識の習得と筆記試験対策をするには、公式テキストの読み込みと公式問題集での演習に取り組みましょう。

公式テキスト・問題集は内容がそのまま筆記試験に出されるので、どの階級を受験する人でも必ず用意しましょう。

上記2点では対策できているか不安・・・という場合は、過去問題集も販売されているので、併せて勉強することをおすすめします。

動画で実技試験対策

テキストの文字や図解を見るだけでは実技対策は難しいため、実際に施術している様子が分かる動画を見る必要があります。

実技試験対策には公式のDVD教材とYouTubeを見るとよいでしょう。

公式DVDを見れば出題範囲が明確となるので、最低でも1回は見ることをおすすめします。

また、YouTubeでは無料で見られるのにネイル検定の出題内容や対策を丁寧に教えてくれるので、毎日見てトレーニングしやすいです。

ただ漫然と動画を見るのではなく、実際に一緒に手を動かすと技術の習得が早くなるはずですから道具を揃えて真似してみましょう。

ネイリストの友達を作る

独学とは言い難くなりますが、ネイリストの友達を作って教えてもらうという手もあります。

ネイリストの友達がいれば、ネイルサロンに客として足を運び、自分がモデルとなって実際の施術を目の前で見られます。

さらに、自分のネイルの様子を動画に収めて友達に見せることで、自分の技能のフィードバックをしてくれるかもしれません。

もし友達を作ることに抵抗を感じるのであれば、SNSでネイリストの方を募集してコメントしてもらうという手段も取れるでしょう。

実際にネイルサロンでアルバイトとして働いてみる

こちらも独学とは言えなくなりますが、実際にネイルサロンでアルバイトとして働いてみるという勉強方法もあります。

資格を取得していない全くの未経験者でも、新人ネイリストとして採用してくれるというサロンも存在します。

ネイルサロンで働けば、サロンの先輩やすでに資格を持っている人に質問していろいろ教えてもらったり、評価をもらったりもできるようになります。

現場での衛生管理や本物のネイルの技術を学べるので、専門学校やスクールに通う以外の勉強法としては最も試験合格に近づきやすくなるでしょう。

ネイル資格に独学で合格するまでに必要な時間と対策

ネイル資格に独学で合格するまでに必要な時間と対策

ここではネイル資格に独学で合格するまでに必要な時間について解説し、必要になる対策も簡単に紹介します。

独学でネイル検定の資格を取るためには下表の時間ぐらいが必要であると見積もった方が良いでしょう。

独学に必要な時間と2022年4月時点の合格率
JNECネイリスト技能検定3級 JNECネイリスト技能検定2級 JNECネイリスト技能検定1級
時間 3か月 6か月 1年~数年
合格率 91.4% 62.4% 54.4%

3級は合格率が9割程度ありますが、公式テキストや問題集をしっかり読み込んでいないと合格は難しいです。

前述のように例年1,4,7,10月に試験が実施されるので、3ヶ月でみっちり学習しておきましょう。

2級を受験予定でネイルの実務が全くない方は、とにかく半年間で実技の練習に多く時間を費やすのがよいでしょう。

1級となるとネイリストとしての実務経験は豊富にあると思われますので、「仕上がりを重視する」「ケアレスミス」をしないという点に注意しましょう。

例年4月と10月の2回しか受験のチャンスがないため、1年間はひたすらミスなく美しい出来映えとなるように注力してください。

ネイル資格の独学のために必要な費用

ネイル資格の独学のために必要な費用

スクールや通信講座より安く済むと分かっていても、独学にかかる費用は気になりますよね。

独学であってもお金はかかるので、何にいくら必要か見ていきましょう。

受験料

JNECネイリスト技能検定とJNAジェルネイル技能検定の受験料をご紹介します。

JNECネイリスト技能検定3級 6,800円
JNECネイリスト技能検定2級 9,800円
JNECネイリスト技能検定1級 12,500円
JNAジェルネイル技能検定初級 9,900円
JNAジェルネイル技能検定中級 13,200円
JNAジェルネイル技能検定上級 16,500円

どちらの検定も上の階級になるほど高額になり、JNECネイリスト技能検定よりJNAジェルネイル技能検定の方が受験料が高いです。

再受験もできますがその分費用がかさむので、受験料で負担を増やさないように一発合格を目指しましょう。

教材費

JNECネイリスト技能検定とJNAジェルネイル技能検定の教材費は以下の価格となります。

テキスト・問題集
JNAテクニカルシステム ベーシック 4,950円
JNAテクニカルシステム アドバンス 5,500円
JNAテクニカルシステム 〜ジェルネイル〜 3,960円
ネイリスト技能検定試験 公式問題集 4,400円
ネイリスト技能検定 1級・2級・3級 完全対策バイブル 1,980円
JNAジェルネイル技能検定 合格をめざすためのテクニックBible 1,980円
DVD
ネイリスト技能検定試験3級 テクニック講座 2,090円
ネイリスト技能検定試験2級 テクニック講座 4,950円
ネイリスト技能検定試験1級 テクニック講座 4,950円
JNAジェルネイル技能検定試験 初級テクニック講座 3,960円
JNAジェルネイル技能検定試験 中級テクニック講座 4,950円
JNAジェルネイル技能検定試験 上級テクニック講座 4,950円

JNAテクニカルシステムシリーズは公式テキストになるので、資格取得を目指すなら該当の階級の本を必ず持っておきましょう。

筆記試験に問題がそのまま出題されるネイリスト技能検定試験公式問題集も必携といえます。

さらに、公式DVDも実技の試験対策として大いに参考になるため、実技試験に不安がある方は用意することをおすすめします。

中古でも気にしない・費用を少しでも抑えたいという場合は、オークションサイトやフリマアプリを利用して安く手に入れると賢明です。

道具代

ネイル検定に必要な道具を以下一覧でまとめました。

受験する階級や人によって揃えるべき道具は異なるので、あくまでも参考としてください。

  • 消毒剤
  • ウェットステリライザー
  • ウッドスティック
  • ピンセット
  • キューティクルニッパー
  • メタルプッシャー
  • コットン
  • ポリッシュリムーバー
  • 液体ソープ
  • キューティクルリムーバー
  • ポリッシュ類
  • フィンガーボウル
  • トレイ
  • 水入れ(アート用)
  • ネイルブラシ
  • ゴミ袋
  • アームレスト
  • ペーパータオル
  • ガーゼ
  • タオル
  • タイマー

これらをすべての道具をプロ用で揃えようとすると10万円ほどかかります。

ネイリスト検定1~2級の合格を目指すなら、ピンセットやニッパーといった繊細な道具はプロ用のものを使って高い意識を持って試験に臨みましょう。

ただし、ネイリスト検定3級は合格のハードルが低く道具代を節約しても問題ないので、安く抑えようと思えば2~3万円ほどの費用で済むはずです。

また、コットンやフィンガーボウルなどは100円ショップで購入できますし、タイマーやガーゼなどは既に自宅にあるものを活用できるでしょう。

ネイルの資格は独学で取得可能?まとめ

ネイリストの資格を独学で取得したい方に向けて、資格の種類や受験費用、必要な勉強時間などを解説しました。

ネイルの資格で最も歴史と実績のある「JNECネイリスト技能検定」には1~3級があり、3級は独学で十分取得可能であるものの、2級と1級は独学での取得は難しいです。

そのためJNECネイリスト技能検定の2級と1級を取得したい場合は、通信講座の受講やネイルスクールに通うとよいでしょう。

ネイルサロンへの就職・転職を目指したり、開業を考えていたりする方は、この記事を参考に合格を目指してください。